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国民的アニメ「ドラえもん」の凄さ・面白さを改めて考えてみる

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今更言う事でもないけど、「ドラえもん」って面白ぇ。
 
 
どうも、今一番欲しいものは四次元ポケット。もぐらです。
 
 
何の拍子か、ドラえもんを久々に観てみると、予想以上に面白くて不覚にもドはまりしてしまいました。
 
 
最初に観た感想を言っておくと、
 
 
「あれ、ドラえもんって大人になって観ても十分面白いな。いや大人になったからこそ分かる面白さがある」
 
 
「ここまで泣けるアニメは他にないんじゃないか」こんな感じだった。
 
 
しかし、それだけで終わらせるのはもったいないので、今回は大人になって見た「ドラえもん」の凄さ・面白さを考察していこうと思います。
 
 
今更感はとんでもなくありますが、「ドラえもん」の魅力を抽出してみると、意外と他に(創作や表現)活かせれるんじゃないかと、ね。
 
 
今回はそんな試みです。※ちなみに大山版の方
 
 

キャラが魅力的

 
ドラえもん・のび太・スネ夫・ジャイアン・静香ちゃん。この5人が揃うともうワクワクするw
 
 
ワクワクするし、5人には抜群の安定感があり観ていて落ち着く。
 
 
というか「ああこれから楽しませてくれるんだろうな」と安心して架空世界に身をゆだねることが出来る。
 
 
それはおそらく、各キャラの個性が粒だっているからでしょう。
 
 
5人は個性的かつ、全員一言で言い表すことが出来るほど分かりやすい性格を持ったキャラ。
 
 
のび太は一言で言えば、心根が優しい間抜けな少年。ドラえもんは世話焼きなロボット。
 
 
スネ夫は世渡りが上手い金持ち、ジャイアンは芯が熱いガキ大将。静香ちゃんは誰にでも平等に接し、誰からも憧れられる美少女。
 
 
という風にキャラが分かりやすく設定されていて、絶妙なバランスが取れています。
 
 
ちなみに、ADHD(注意欠如多動性障害)という発達障害の別称として、のび太ジャイアン症候群というものがありますが、これだけ聞いても何となくADHDの症状がどんなものか分かるでしょう。
 
 
それくらい「ドラえもん」のキャラクターはシンボルとして日本人に根付いています。
 
 
人は分かりすいものを好みます。何を考えているか分からない人間より、こういう考えを持っているから多分こういう行動をするだろうと予測できる人間の方を好むという性質があります。
 
 
そして、「ドラえもん」のキャラクターにはその心理が落とし込まれているため、我々は安心して彼らを観ていられるというわけです。
 
 

メッセージがとにかく深い

 
子供用アニメとは思えないほど「ドラえもん」はメッセージが深い。そのため、大人が観てもハッとするよるような発見があります。
 
 
一例を取ってみると、「ドラえもん」の通常回で独裁スイッチという道具が使われる回が印象深く、分かりやすいかと。
 
 
その回の流れをザっと説明すると、まず通常回のお決まりであるのび太が散々な目に合うというところから物語は始まります。
 
 
スネ夫とジャイアンにいじめられるいつもの展開ですね。
 
 
いじめられたのび太は、これまたお約束、ドラえもんに助けを求めます。
 
 
そして、それに対する形でドラえもんが出した道具が独裁スイッチというもので(ボタンを押しただけで気に入らないやつを消せるという末恐ろしい道具)、ドラえもんは含みを持たせつつもそれをのび太に渡します。

 

 
独裁スイッチを手に入れたのび太はさっそく町に繰り出します。すると、ジャイアンに出会ってしまい、またしてもいじめにあう。
 
 
いじめられたのび太は勢い余って独裁スイッチのボタンを押し、ジャイアンを抹殺します。
 
 
そんな調子でのび太はスネ夫、ママと次々に気に入らない人間を消していき、最後には全員を消して1人ぼっちになってしまうのです。
 
 
地球上でたった一人になったのび太は最初の方こそ一人になった状況を満喫していましたが、次第に虚しさに押しつぶされ、「一人でなんか生きていけない」と泣き叫び、ドラえもんに助けを乞います。
 
 
そこでようやくドラえもんが登場。
 
 
「この道具は独裁者を懲らしめるための道具なんだ」と説明するドラえもん。で、元の世界に戻します。
 
 
シーンは変わり、戻ってきたジャイアン達と広場で遊ぶのび太。
 
 
のび太は相変わらずジャイアン達に馬鹿にはされるものの、人がいることの幸せを感じ「うるさいってことは楽しいな」と一人じゃない状況を噛みしめ、物語は幕を閉じる。
 
 
と、大雑把に説明するとこんな感じの回でした。
 
 
で、ですよ。皆さん、このストーリーには大事なメッセージが隠されていることにお気づきでしょうか。
 
 
文章だけじゃ分かりづらいとは思いますが、そのメッセージとは何かって言うと、”人は1人では生きられない” ”気に入らないやつは例え消してもいなくならない”という本質を突いたメッセージです。
 
 
もっと言えば、協調性の大切さ・他人の捉え方というところまで、この回だけで描いています。
 
 
どういう事かというと、独裁スイッチで全員を消したのび太が気付くことは、一人では生活することも出来なければ、精神的にも満たされないという、まぁ当たり前だけど、普遍的な教訓。
 
 
引いては他者と協力しなければいけないという教えでした。
 
 
で、物語を俯瞰で見ている視聴者が気づくことは、気にいらないやつは消せども消せどもどこにでもいるということ。
 
 
自分が気に入らないと思えば、どこにでも気に入らないやつは現れるということです。
 
 
つまり、本人の捉え方次第で気に入らないやつは世界中に溢れかえったり、いなくなったりするというアドラー心理学のような一つの真理が隠されているわけです。
 
 
そんな深いメッセージが子供用アニメに隠されているという、、、
 
 
全てとは言えませんが、この回だけじゃなく考えさせられる回って結構な割合であって、大人が観ても十分楽しめます。
 
 
そして、だからこそ老若男女問わず国民的人気を誇っているのでしょうね。
 
 
 皆さんも見返してみるといいかもしれません。思わずハッとすること間違いなしです。
 
 
 
ちなみにどくさいスイッチは市販で売られています。気に入らないやつがお近くにいる場合はぜひ(笑)

 

ドラえもん ポケットマジックシリーズ どくさいスイッチ

ドラえもん ポケットマジックシリーズ どくさいスイッチ

 

 

 

人間の持っている夢(欲)がこれでもかってくらい詰め込まれている

 
 「ドラえもん」の最大の売りとして、秘密道具があります。
 
 
ドラえもんをドラえもんたらしめているのがこの秘密道具であって、これがなけらば話は始まらないというくらいのメインアイテムです。
 
 
そんな秘密道具は、言うなれば人間の夢を具現化させた道具で、誰しも一度は憧れたことがある願望や欲を形にしたもの。
 
 
空を飛びたいならタケコプター、瞬間移動したいならどこでもドア、という具合に、作者は人間の夢を道具に落とし込んで、子供たちを引き込んでいます。
 
 
またこの秘密道具は、見るだけで自分も体験したような気にさせるという効果もあって。いわゆる疑似体験というやつです。
 
 
見てるだけで夢や理想を自分も叶えたような気になるので、満足を覚えやすいというのも「ドラえもん」の魅力の一つでしょう。ドラえもんが代わりに夢を叶えてくれるのです。
 
 
夢とは裏を返せば欲。欲とは人間が一番左右されるもの。
 
 
言い方は悪いですが、「ドラえもん」は人間の叶えられない欲を疑似的に満たしてくれるロボットなのです。
 
 
この辺のメカニズムは非常にビジネスと近しいものであるように感じますね。まぁ下衆の勘繰りかな(苦笑)
 
 
とにかく、「ドラえもん」ほど夢をテーマにした作品はないんじゃないかと思うほど、夢が詰まったアニメであることは間違いないでしょう。
 
 

小さいことが気にならないほどSFとして優秀

 
ここでいう小さなこととは何かっていうと、作中における矛盾だったり設定破綻だったりのこと。
 
 
で、「ドラえもん」にはこの小さなこと、つまり矛盾点や破綻しているシーンが結構ありますw
 
 
「その道具使うなら、あの道具使った方が早くね?」っていう破綻だったり、「あれ?この道具のルールってさっき説明していたのと違くね?」っていう矛盾だったりが、中々の割合で出てくる。
 
 
ツッコミ待ちしてんのかって言いたくなるくらいに。
 
 
ここで忘れてはいけないのが、「ドラえもん」はSF作品だってこと。
 
 
ドラえもんは完全なフィクションで、架空世界を舞台にしているアニメです。そしてSFものっていうのは、小さなことが許されない世界でもある。
 
 
SFがいかに作者によって自由に創り出された世界とはいえども、現実的なルールや力学なんかを無視すると批判される。酷いと駄作呼ばわりです。
 
 
にもかかわらず、SFアニメである「ドラえもん」にはその声が及ばない。
 
 
これはどういうことか。
 
 
答えは簡単です。「ドラえもん」がそんな小さなことを超越してしまうほどSFとして優秀なのです。
 
 
SFとして優秀とはつまるところ、現実とは違うもう一つの世界を構築しきった状態のことをいいます。
 
 
「ドラえもん」の世界はもう完全に出来上がっているので、例え矛盾しようがどうしようが、ビクともしない。
 
 
これは作者・藤子不二雄の力量によるところが大きいでしょう。その証拠に同作者の他の作品、「キテレツ大百科」や「パーマン」なんかも作中の世界がゆるぎなく存在し、登場人物を囲んでいます。
 
 
完全な世界を作るのには、おそらく設定や世界観を独自性のあるもにしなければいけない。
 
 
そこら辺にあるような設定だったり、想像できるような世界だとSFの意味がないので独自性は必要不可欠で、その独自性が一定以上行くことで完全な世界というものは出来上がる、と僕は考察してます。
 
 
未来からロボットが来て、ポケットから秘密道具を出して主人公を助けるだとか、土管だけ置いてある空き地に皆が集まるとか、普通の人間には思いつかない発想です。
 
 
また「ドラえもん」の世界は一貫して勧善懲悪。悪いことをした人間は罰せられるし、いいことをした人間は報われるフェアーな世界。
 
 
要するに、これらの一つ一つの設定だったり要素だったり、エッセンスだったりが、小さなことなんて気にならないほどの世界を作り上げているのでしょう。
 
 
そして、「ドラえもん」というブランドを確立させているわけです。
 
 

まとめ

以上を簡単にまとめてみましょう。
 
 
ドラえもんの凄さ・面白さとは、
 
 
1.キャラが魅力的
 
2.大人にも通用するメッセージ性
 
3.夢いっぱい
 
4.SF作品として秀逸
 
 
となるでしょう。
 
 
予測していた通り、これが分かったからと言ってどうということはありませんw
 
 
ただ、「ドラえもん」ってやっぱ凄えなっていうことは再確認できたのではないでしょうか。
 
 
今日のドラえもんは、今なお、現役の子供たちに夢を与え続けています。
 
 
作り手が変わり、視聴者が変わっても、愛され続けているとんでもないアニメ。
 
 
そんな国民的アニメ「ドラえもん」の益々の活躍願っていますw